意外と知られていない青汁の定義

皆さんは、一体何をもって青汁と呼んでいるかをご存知でしょうか。
様々な商品形態で広く普及してはいるものの、説明を求められても答えられる人はとても少ないのです。
今回は、そんな意外と知られていない青汁の定義についてご紹介します。

そもそも、青汁は「緑葉野菜を絞った汁」のことです。
確かに、様々な種類の野菜を含んでいるため、まずはこの定義を突破できなければ青汁とは呼べないわけです。

様々な種類の野菜を絞った汁となると、まさに緑色になります。
では、なぜそれなのに「青」と別な色が名前の一部になっているのでしょうか。
日常生活において、身の回りを見渡してみましょう。
代表的なのは信号機です。
よく見たら真っ青なわけでもなく、はっきりとした青色でもなく、緑色に近いはずです。
それなのに「青」信号と呼ばれています。
「緑」信号とはいいませんよね。
これにはちゃんとした理由があって、実は遠い昔の色の表現には「緑」がなく、それに近い色としては「青」しかなかったからなのです。
そのため、緑に見えようと青に見えようと、「青」とまとめて表現するしかなかったわけです。
それが現代になっても一部で完全になくならずに残っており、青汁は緑色をしているにも関わらず「青汁」と呼ぶのです。

また、「青汁」と「野菜ジュース」の違いがはっきりわからないという方も少なくないでしょう。
ジュースの定義は、甘味などを含んで飲みやすくしている果物を絞った汁といったところで、野菜を絞った汁としていない時点で明確に違います。
ではなぜ野菜ジュースは「野菜」を用いているのにジュースと呼ぶのでしょうか。
それはまさに「飲みやすくするために甘味などを用いているから」です。
確かに、青汁は苦味が少なからずあって、ジュースのように味わって飲むというものはほとんどありません。
つまり、この二つは同じように野菜を用いていても「嗜好性があるか否か」によって振り分けられているのです。

近年では、青汁の苦味や青臭さが苦手な方や子供でも飲めるようにといったことから、果汁を含んでいたり、甘味が少しあったりなどと、嗜好性を含んでいる青汁が増えてきました。
これはまさに青汁と野菜ジュースのどちらなのかと白黒つけるのが難しく、「青汁タイプの野菜ジュース」とも「野菜ジュースタイプの青汁」ともいえてしまいます。

結局のところ、青汁の本来の定義は「野菜を絞った汁」なわけですから、多くの人が渋い顔押して飲むものこそが青汁と言い切れるわけです。

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