人工透析を行っている人は青汁を飲んでいい?

腎臓に持病があり、健康を保つために行う医療行為の人工透析。
実際に行っているという方も少なからずいることでしょう。
中には、人工透析を受けつつ更なる健康のために青汁を飲みたいという方もいるのではないでしょうか。
では、そんな場合は青汁を飲んでも良いのかどうかというと、できるだけ飲まない方が良いのです。
今回はそれがなぜなのか、詳細をご紹介します。

人工透析をしている方は青汁はできるだけ飲まない方が良いと述べましたが、OKかNGかで白黒はっきりさせて言ってしまえば、NGです。
「健康に良い飲み物として有名なのになんで?」という疑問が浮かんで当然のことですが、やはり理由は人工透析の治療目的となっている腎臓にあります。

人工透析を受けている腎臓に何らかの問題を抱えている患者さんは、カリウムの摂取を抑えなければなりません。
というのも、カリウムを健康な人と同じ量やそれ以上摂っていると、腎臓の機能が不十分な状態になっているため、しっかりとカリウムを排出していくことができなくなってしまいます。
出ていけていないカリウムは体内に蓄積されていき、やがて高カリウム血症を発症してしまいます。
高カリウム血症は、主な症状として嘔吐や体のしびれ、知覚過敏、脱力感、不整脈などがあり、これらが起きるリスクが高まってしまうのです。

そのカリウムが青汁には豊富に含まれているため、継続して飲めば飲むほどに人工透析を受けている方にとっては高カリウム血症を起こしやすくなってしまうことから、青汁は飲んではいけないのです。

青汁に含まれているものは、ビタミン群、ミネラル、食物繊維などと大雑把に分類されがちですが、よく調べてみるとミネラルの一部としてカリウムも含まれているのです。
最近では、カリウムの少ない「低カリウム野菜」なるものが出てきており、人工透析を受けている方でもほぼ問題なく食べることのできる野菜はあります。
しかし、残念ながらカリウムが少ない、もしくは一切含まれていない青汁というのは現段階では全くと言っていいほどに見受けられません。
なので、何らかのよほどの理由がない限りは、人工透析を受けている方は青汁を飲むのは控えておきましょう。
他のカリウムができる限り少ない健康食品を摂取するようにした方が、青汁を飲み続けるよりも明らかに安全といえるわけなのです。

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