青汁とにんじんジュースの飲み合わせ

青汁もにんじんジュースも、どちらも健康的な飲み物として知られています。
しかし一部では飲み合わせが悪く、お互いの効果を妨げるためNGともされています。
ただ、これは注意点を抑えていればクリアできるお話しなのです。
今回は、青汁とにんじんジュースの飲み合わせについてご紹介します。

青汁にはビタミン群、ミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。
一方でにんじんジュースを見てみると、ビタミン群、ミネラル、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンなど、青汁と肩を並べるほどに栄養が豊富です。

これだけ見れば、栄養価の高いもの同士を一緒に摂取することで得られる、いわゆる「相乗効果」が生じるとしか思えません。
しかし、この両者を一緒に飲んだり、どちらか片方を飲んだ直後に飲むというのが良くないのです。
というのも、にんじんに含まれる「リコピン」という物質にはビタミンCの吸収を阻害するはたらきがあるからです。
そのため、ビタミンCを豊富に摂取できる「青汁」と、それを阻害するはたらきを持つ物質を含むにんじんを用いた「にんじんジュース」を同時に、または間隔を空けずに飲むと、ビタミンCの吸収を巡って矛盾が発生し、基本的には十分にビタミンCの吸収ができなくなるというわけです。

ビタミンCは美肌効果はもちろん、疲労回復効果もあるため、女性を中心にビタミンCをしっかりと摂りたいという方が多いことでしょう。
しかし、そのために青汁を飲んでいるのに、さらになんとなく「体に良さそうだから追加で飲もう」と考えてにんじんジュースを飲んでしまっては、結局元々飲んでいる青汁の効果を自分で無くしているのも同然になってしまうので、注意が必要です。

問題なくビタミンCを摂取するにあたって、最も安全なのは「にんじんジュースを飲まないこと」です。
そうすれば、ビタミンCの吸収を阻害するリコピンが体内に入ってこないため、青汁の効果を十分に得ることができます。
しかし、中にはどうしても青汁もにんじんジュースも飲みたいという方もいることでしょう。
その場合は、片方を飲んでからしばらく時間を空けてから飲むようにしましょう。
例えば、青汁を飲んだ数時間後ににんじんジュースを飲むという方法です。
そうすれば、にんじんのリコピンが入ってきても青汁のビタミンCを吸収した後となっているため、矛盾が生じないからです。

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