青汁が作り置きに向かない理由

青汁は近年では飲むまでの手間が少なく、その手軽さが魅力となっています。
しかし、「飲める状態に作っておいたけれど、1度に飲みきれない」「1杯ごとに毎回作るのが面倒」といった理由で作り置きをしておきたいという方もいることでしょう。
しかし、残念ながら青汁の作り置きは好ましくありません。
今回はそれが一体なぜなのか、その詳細についてご紹介します。

青汁が作り置きに向かない理由として最も多く挙げられるのが、「ビタミンCの効果が減少するから」です。
ビタミンCは水分に含まれている状況下では、時間とともに少しずつ劣化していってしまうため、作ってから飲むまでの時間が長いほど、本来得られるはずの効果が得られなくなっていってしまいます。
ビタミンCの効果といえば、免疫力を向上させて風邪を引きにくくしたり、胃や肝臓のガンの発生原因とされている「ニトロソアミン」の生成を抑えたり、疲労を回復してくれたりといった効果があります。
健康を維持していくには不可欠な栄養素なので、積極的に摂取していくべきものです。
これだけの大きな効果をもたらしてくれるビタミンCが摂取できないというのは、せっかく青汁を飲んでいるのにもったいないことです。
なので、青汁は作り置きには向いていないといわれているのです。

また、これ以外に「衛生的に良くないから」という理由もあります。
日にちが経つごとにビタミンCが劣化していっている一方で、同時に雑菌の繁殖も進んでしまいます。
すぐに食中毒をはじめとする体調の急変はそう簡単に起こりませんが、可能性は排除できません。
特に保存料が不使用だったり、含まれていても量が少ないものであれば、尚更リスクは大きくなります。
そういったリスクをなくしておくには、作り置きをしないというのがベストな対策といえるのです。

さらに「風味が悪くなってしまう」という理由もあります。
青汁は開封することで空気に触れることになります。
そうなると、開封前よりも劣化のスピードが速くなってしまうので、品質の劣化とともに風味も劣化していってしまいます。
飲むときにアレンジを加えるのであれば耐えられるという方も少なくないかもしれません。
しかし、青汁を味わって飲みたいという方には大問題となってしまうので、この点においても青汁の作り置きは好ましくない、向いていないといえるわけです。

このように、青汁の作り置きには様々なリスクが付きまとってしまうため、プラスに転じる点は皆無です。
おいしく安全に飲むためにも、青汁は1杯ごとに作って飲むといった「パッケージに記載されている模範的な飲み方」を心がけるようにしましょう。

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