血栓症患者に青汁は禁忌です!
良薬は口に苦しの言葉のとおり、青汁の主な素材ケールには苦みがありますが、カリウムが豊富に含まれています。
このカリウムには、高血圧の予防や老廃物の排出を助ける効果があります。
同じく素材としてよく使用されている大麦若葉には、コラーゲンとカルシウムを結合させるビタミンKが多く含まれています。
このビタミンKは、骨粗しょう症の治療にも使われています。
また産後間もない赤ちゃんがビタミンK欠乏性出血症になると、消化管や頭内に出血を起こしてしまうので、ビタミンKのシロップを飲ませる産院もあります。
この他青汁は飲むビタミンと呼ばれるほど、多様なビタミンや食物繊維を含んでいるため、健康のために味はともかく頑張って飲んでいる方も多いことでしょう。
しかし、青汁と一緒に、絶対に飲んではいけない薬があります。
それはワーファリンです。この薬は心臓や血管に病気がある人に処方されます。
脂肪やコレステロールで血液がどろどろになり固まりやすい状態になっている際に、ワーファリンという血液を固まりにくくする薬を使います。
既に血液内に血栓が出来ている際にも使われます。
ワーファリンには血の塊を溶かす効能があり、また一度血栓ができたことがある人は、繰り返し同じことが起こりやすいため予防薬としても用います。
血液を固める作用を持つビタミンKを含む青汁は、この血液を固まりにくくする作用と相反し、効果を半減してしまうのです。
野菜を定期的に摂ることが難しいからと安易に青汁に手を伸ばす前に、まず自分の体をきちんとチェックしましょう。
健康診断などで異常がなければ、ビタミン、ミネラルが豊富な青汁は生活の良いパートナーになります。