脳梗塞に青汁はNG
脳梗塞は脳卒中の一種で、頭の中にある血管が詰まってしまうことにより、脳に十分な酸素などが行きわたらずに障害が起きてしまう症状のことです。
脳梗塞の予防には、青汁が豊富な栄養素と野菜によって効果的ではありますが、既に発症している人には青汁を飲むというのはNGなのです。
今回はそれがどういうことかお話しします。
脳梗塞による症状は、代表的なものとして手足がしびれたり、ろれつが回らない、言葉が理解できないなどの言語障害、平衡感覚がとれないなどの様々なものがあり、とても危険です。
そもそも脳梗塞の「頭の中の血管が詰まる」というのは、血液がドロドロになってしまうことにより起こります。
脳梗塞を根本的に防ぐには、血液をドロドロの状態からサラサラの状態にする必要があります。
その作用を実現してくれる薬として「ワーファリン」というものがあります。
ワーファリンは血液をサラサラにしてくれるので、まさに脳梗塞の発生原因を取り除く、救世主のような薬です。
しかし、実はこのワーファリンこそが「脳梗塞に青汁はNG」といわれている原因となっているのです。
青汁には豊富で色々な種類のビタミンが含まれているのですが、その中に「ビタミンK」があります。
ビタミンKには、実は血液凝固作用があるのです。
つまり、血液をドロドロにしてしまうはたらきがあり、サラサラな状態であれば元の状態よりもドロドロになりやすくなり、すでにドロドロ気味であれば、さらにその状態に拍車を掛けることになってしまい危険です。
青汁に含まれているビタミンKによる「血液凝固作用」と、ワーファリンによる「血液凝固防止作用」。
効果としては完全に真逆同士で、まさに矛盾の状態です。
実際に両者を摂取すると、作用としてはワーファリンの作用をビタミンKが阻害してしまうことになってしまいます。
それでは脳梗塞の改善や発症の防止が十分にできなくなってしまうため、これらを一緒に摂取するのは良くないとされているのです。
ちなみに、青汁は現在では様々なメーカーから様々な種類の青汁が発売されているため、一部ではビタミンKを含んでいないものもあります。
それであればワーファリンの作用を阻害しないので、青汁を飲みながらワーファリンの服用もすることができます。
ワーファリンを服用している方は、この点を留意しておくようにしましょう。
また、青汁をこれから飲む際には、仮にビタミンKを含んでいないものだったとしても、念のため医師の方に相談・確認をしておくようにしておきましょう。